抗がん剤というとどんなものを想像しますか。抗がん剤には、大きく分けて8つの種類があります。ほとんどの抗がん剤は細胞分裂を阻害するため、正常細胞を傷つけることがあります。しかし、近年、がん細胞の増殖、浸潤、転移にかかわる分子機構が明らかになってきており、それらを標的とした抗悪性腫瘍薬が開発されています。また、正常細胞や正常細胞との分子生物学的な差を特異的に修飾するため、従来の薬物に比べ、より選択的に治療が行える可能性が期待されています。それらを分子標的薬といいます。分子標的薬は構造的に高分子の抗体医薬と低分子の薬物に分けられます。高分子の分子標的抗体医薬として、細胞膜上の抗原あるいは受容体、またはそのリガンド(特定の受容体に特異的に結合する物質)を標的としたものがあります。たとえば、セツキシマブやトラスツズマブ、パニツムマブが挙げられます。一方、低分子分子標的薬は、がん細胞の細胞質内あるいは核内に移行して作用を発現するものです。他にも緩和ケア、がん専門薬剤師のなり方などを共有しあいました。