#10「結核予防週間2019/9/24~9/30」

【9/24~9/30は結核予防週間】
~結核について知ろう~

みなさん、結核という感染症をご存知でしょうか。

日本では9月24日~30日までの1週間が結核予防週間とされています。
日本は結核罹患率(人口10万人当たりの結核届け出率)が2017年時点で13.3であり、先進国の中でも高く、「中蔓延国」に区分されています。
この原因の1つとして考えられているのが、結核への関心低下です。
これを機に結核という感染症と予防法について知り、予防に努めましょう。

 

結核は、明治~昭和にかけて「国民病」「亡国病」として恐れられていた感染症です。
結核菌という細菌が、くしゃみや咳をする際に飛沫する唾液などに混ざって空気中に排出され、これを吸い込むことで感染します。(飛沫感染)
感染後、ほとんどの場合はヒトの身体に備わっている免疫力のおかげで結核を発症することはありません。
しかし、免疫力が低下したり、一度に大量の結核菌を吸い込んだりすると発症につながります。

結核菌は肺に侵入し、気管支組織を破壊、最終的には肺組織の大部分を破壊します。
このため、結核を発症すると、呼吸困難や臓器不全を起こし重篤化すると命にかかわります。
また、肺以外にも血管内に侵入して全身に広がり、リンパ節や腎臓、咽頭、腸、目、耳、皮膚など様々な部位に病変をつくり、それぞれの組織を破壊することが知られています。


現在行われている感染対策には予防接種(BCG)を受ける事や定期健診の受診があります。
さらに、感染が発見された際には発症を抑制するための薬剤服用があります。

また、公益財団法人結核予防会ではパンフレットやポスターの作製により結核に関する正しい知識の普及・啓発をしたり、アジア・アフリカ地域・アフガニスタンなど、海外での結核対策活動・支援を行ったりして、国内外での結核対策の推進活動を行っています。


現在の日本の罹患者の大半を占めるのは高齢者ですが、結核は典型的な症状がないため早期発見につながりにくいのが現状です。
また、しばしば結核とともに他の基礎疾患を合併しているため、重症化・予後不良となるケースが多いです。
さらに、最近では若年層の罹患者数も増加傾向にあります。

咳が2週間以上続く、痰が出る、倦怠感がある、微熱が続くといった風邪に似た症状が続く場合には早めに医療機関を受診する事が重要です。


結核の内服薬治療は用法用量や服用期間を守る事が重要です。
咳や痰の症状が治まったときに薬の服用を自己中断してしまうと結核菌が耐性菌(薬に耐性を持つ菌)となり、さらなる結核菌の蔓延を招くことになります。

 

薬剤師は薬の服用について様々な支援をしています。
長く続く風邪症状など、健康に関する相談を受け付けている薬局もあります。

薬剤師・薬学生は、皆さんの健康と治療をサポートします。
(城西国際大学5年 中島綾)

<参考文献>
・公益財団法人結核予防会

https://www.jatahq.org/about_tb/inspection

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