皆様、こんにちは。2019年度財務統括理事の泉水まどかです。本日は、昨年末に開催された株式会社ファーコス様のインターンシップについてご紹介致します。
株式会社ファーコス様は平成5(1993)年に群馬県桐生市にて1号店を開局して以来、在宅医療のパイオニアとして地域に寄り添い、住民の健康をサポートしてきました。今では関東を中心に218もの薬局を展開し、地域の中核を担う薬局として尽力されています。
今回のインターンシップは2つのセッションで構成されていました。前半では、ワークショップを通して処方解析について学びました。実践形式で先生方が処方箋の見方や実際の対応策を解説してくださいました。薬学生が6年間通して学ぶ知識がベースとなる処方解析ですが、実践形式でそれを体験することで改めて薬剤師の仕事の奥深さや難しさ、そして楽しさを体感することができました。
後半は株式会社ファーコスの社長である島田様から職場選びに関する貴重なご講演を頂きました。島田様は大人気ドラマ「下町ロケット」を引用し、以下のように述べられていました。
「ロケットを製造するには約24万個も部品が必要であり、それら1つ1つ全てに最終的なクオリティがかかっている。全体の0.8パーセントのズレでも1920個の部品の不具合から生じた結果になる。そしてこのズレが大きな失敗に繋がる可能性があるのだ。」
これは医療の世界でも言えることです。お客様の症状、我々が処方する薬、そしてさまざまな治療法などと、お客様の健康を構成する要素は数えられないほど存在します。しかしその要素が一つでも狂ってしまうと、人の命に関わり兼ねないのです。薬剤師という職業はそれだけ責任感のいるものです。
島田社長のお話の中で、「先義後利」という言葉が出てきました。「義」は人としてあるべき姿、「利」は利益という意味です。先義後利は「道義を優先させ、利益を後回しにすること」だそうです。この「先義後利」という考えを胸に、責任感をもった薬剤師として高齢化が進む日本の医療をリードしていこうというのが島田様のメッセージです。
本インターンシップを通し、株式会社ファーコス様が人と真剣に向き合う企業であることを実感しました。1dayのインターンシップであるのにも関わらず、社長自らが来て講演をしてくださり、さらには最後のお見送りをして頂けました。患者様一人一人ともこのように真剣に向き合う企業なのではないかと感じましま。是非皆様も株式会社ファーコス様のイベントやインターンシップに参加してみてはいかがでしょうか。