イベント内容
ワークショップ形式で小児医療について学びました。他国の小児医療の取り組みを知ることで、将来薬剤師として小児医療にどのように携わるかを考えるきっかけにしてもらいました。
開催日時:2019年8月19日(月) 13:30~16:30
開催場所:CAMPUS PLUS 秋葉原
参加人数:14人(留学生7人、参加者2人、スタッフ5人)
タイムスケジュール
13:30~13:45 Introduction & ice break
13:45~14:00 小児医療の現状
14:00~15:30 薬剤師としてできることdiscussion
15:30~16:00 オブラート、服薬ゼリーを用いて体験
16:00~16:30 小児への疑似服薬指導
16:30 conclusion
感想
元々私自身が小児医療に興味があったこともあり、大学であまり教わる機会のない小児の分野について参加者に知ってもらい、興味を持ってもらうきっかけになることを目標に今回このWSを企画しました。
WSでは薬のことだけでなく広く小児病院のデザインや職種について紹介し、病気を抱える子どもたちの現状、それを支える大切さについて考えてもらいました。その後、小児に対する剤形選択の話では国による剤形の選択の考え方の違いを感じました。日本では粉薬が一般的に広く使われていますが、海外ではほとんど使わない国もあると聞き、驚きました。日本には服薬ゼリーやオブラートなど粉薬を服用するための服薬支援グッズが様々ありますが、それは粉薬が多く使われている日本ならではのものであることに気づきました。各剤形の長所・短所についても考えてもらいましたが、自分にはなかった新たな視点を得ることができました。最後には症例から子どもに対する服薬指導について班ごとに考え、発表してもらいました。親だけでなく治療を受ける子ども本人にも説明を行う大切さ、子どもに説明するうえで大切なことについて感じてもらえたのではないかと思います。
留学生を交えてのWSであったこともあり、言語の壁に苦しんだこともありましたがお互いがお互いを理解しようという姿勢で臨み、活発な議論が多くなされました。WS後のアンケートではWS後に‘小児医療に興味を持った’と回答した学生が100%という結果となり今回の目標は達成できたのではないかなと感じています。また、参加者皆で病気を抱えた子供たちのことについて想いを巡らせ、自分は薬剤師として子どもたちやその周りの人に何ができるかをそれぞれが考えることができたのではないかと感じています。
このWSを終えて私自身、小児の分野についてまだまだ知らないことが沢山あることに気づき、これからも小児の分野を日本だけでなく海外にも目を向けて深めていきたいとより強く感じました。そして周りの人にもこの分野の重要性・魅力・課題などを発信していく活動を続けていきたいです。
今回のWSの最後では‘make every children smile’というメッセージを伝えました。困難を抱えてても、そうでなくても、全ての子どもたちが笑っていられるように薬剤師としてできることを考え続けていきたいです。
交換留学委員会 慶應義塾大学4年 加藤美和