イベント内容
JR札幌病院を見学し、日本の病院について知ってもらう。
開催日時:2029年2月7日(金) 13:00~16:00
開催場所:JR札幌病院
参加人数:8人(留学生3人、スタッフ5人)
タイムスケジュール
13:00~15:00 JR札幌病院見学
15:00~16:00 質疑応答
16:00 終了
感想
今回はJR札幌病院に見学に行きました。薬剤部はもちろんですが、透析室や診療所、治験室、無菌室など、あらゆる場所を見学させていただきました。その際に医師や看護師、治験コーディネーターの方ともお会いする機会があり、日本の病院薬剤師の業務はもちろんですが、多職種連携の重要性や連携に携わる薬剤師の役割についても学ぶことが出来ました。韓国の留学生は薬剤師だけではなく医師に対しても薬剤師に関する質問を積極的にしており、あらゆる角度から学ぶことが出来たと思います。
特に薬剤部では、電子カルテのシステムや麻薬、毒薬、劇薬の管理、調剤、治験の仕組みなどを丁寧に説明してくださりました。管理の仕方はもちろんですが、その際にどの薬もミスがあってはならないため、薬を間違えそうな場合は色を変える、画像を付ける、などヒヤリ・ハットを防止する工夫もあることを学び、その中にはスタッフも初めて知るものがありました。そんな中、皆さん一番驚いていたのが、院内処方箋に検査値が併記されていることです。パソコンなどを開かずに一目で処方と検査値ができるため、時間の短縮や医療ミスの防止につながるため、母国でも取り入れてほしい、という意見もありました。
一部の留学生の国では、薬剤師と他職種の格差が大きく、薬剤師として意見を伝えても受け入れてくれない、と話していました。そのため、今回多職種連携の中に薬剤師が含まれており、それぞれの職種が互いに尊敬しつつ患者に治療を施す仕組みを実際に見て、感銘を受けていました。スタッフも留学生と意見を交流することで、より日本の医療の仕組みについても学ぶことができ、留学生・スタッフ共に大変学びの多い有意義な見学になりました。
最後になりますが、改めましてこのような貴重な病院見学をご快諾くださったJR札幌病院様に心より感謝申し上げます。
交換留学委員会 北海道科学大学3年 池田知穂