皆さん、こんにちは。
今日、4月7日は世界保健デー(World Health Day)です。
世界保健デーとは、世界保健機関(以下WHO)が後援する世界的な健康啓発デーです。
WHOの設立を記念し、1950年に定められました。現在では、国際保健に関する重要性の高いテーマを世界規模で注意喚起する機会と捉えられています。
今年のテーマは『より公平で健康的な世界を築くために(Building a fairer, healthier world) 』。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染拡大を受け、WHOのテドロス事務局長は、「パンデミックとそこにある不平等の両方を克服するための希望の象徴としてワクチンがすべての国で投与されるようにしたい」と述べられています。
そこで、今回は健康格差について考えてみたいと思います。
日本では、医療や教育は安定供給され、整えられた行政サービスを受けることができます。環境を守る取り組みや科学技術の発展にも力を入れています。
私たちは、多少の差はあれど、健康で文化的な生活を送ることができているのではないでしょうか。
しかし、世界に目を向けてみるとどうでしょう。
劣悪な生活環境や労働環境、満足でない教育、整備されていない行政。安全な環境、きれいな水と空気、食料安全保障、保健サービスをほとんど、あるいは全く利用できないまま、生き延びるのに苦闘している人々がいます。これは、不必要な災い、病気、そして早死につながります。
日本では、健康日本21(第二次)の中で、「健康格差の縮小」を目標の1つにかかげています。特に地域格差に焦点を置き、都道府県間の健康寿命の格差の縮小に取り組んでいます。健康格差の縮小には、個人の生活習慣の改善だけでなく、個人を取り巻く社会環境の改善も重要であり、健康日本21(第二次)の基本的な方向の1つとして、企業・民間団体等の多様な主体の自発的な健康づくりの取組を促しています。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により浮き彫りになった、健康格差。
格差がなくなり、一刻も早く世界中の人々が健康になれる日々が来ることを願いましょう。
【参考】
WHO(世界保健機関)HP(https://www.who.int/campaigns/world-health-day/2021)
公益社団法人日本WHO協会HP(https://japan-who.or.jp/about-us/notice/2104-5/)
厚生労働省HP(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kokusai/who/)
徳島文理大学 5年 露口風花