開催日時:2016年10月23日12時00分〜17時30分
開催場所:大阪医科大学 臨床第一講堂
参加人数:38人
開催目的:
・大学・学年・学部・加盟団体の垣根を超えたつながりを作ること。
・今後の医療を見つめる上で重要になる地域包括ケアについて知り学ぶ場を提供することで、地域包括ケアのみならず今後の薬剤師の在り方や将来について考えてもらうこと。
企画内容:
アイスブレイク:名前の由来から名前を当てるゲームを行いました。
「君を包括して離さない」:設定患者を元に、まちの地域包括ケアシステムを作り、それぞれの参加者自身の薬剤師像について考えるワークショップを行いました。
「あなたの知らない地域包括ケアの顔」:生産年齢層の患者に対してできる薬剤師の役割について考えるワークショップを行いました。
「地域と、患者と、薬剤師と。」:今春発生した熊本地震の現場で最前線でご活躍した薬剤師さんより、これまでの経験から薬剤師のあり方などについてご講演いただきました。
当日スケジュール:
12:00~12:30 OP、アイスブレイク
12:30~13:30 団体紹介・委員会紹介
(昼食タイム)
13:30~15:15 「君を包括して離さない」
(休憩 15分)
15:30~16:45 「あなたの知らない地域包括ケアの顔~意外な落とし穴~」
16:45~ 総括企画「地域と、患者と、薬剤師と。」
17:30~ アンケート、CL
18:30~ 公衆衛生委員会プレゼンツ・懇親会「ハロウィンパーティ」
感想:
今年、世間的にニュースなどで、かかりつけ薬剤師、健康サポート薬局など薬学に関わるワードがこれだけ挙がっている今だからこそ、薬学生のみんなで『地域包括ケア』について知ってほしいと思い、今回このイベントをみんなでつくりました。まず、はじめに行ったワークショップでは参加者のみなさんに「どんな地域に変えていくのか」を話し合ってもらうことで地域で患者さんのことを包括していくかイメージし、その中で「薬剤師が地域でできること」を考えてもらいました。各班の模造紙を見てみると、参加者の皆さんの意見やアイデアがびっしり書いてあり、沢山の考え方や知識にとても驚きました。参加者のみなさんにとって自分たちができることを考える機会となったのではないでしょうか。
次に行ったクオール薬局報告会では駅の中に薬局をつくるという薬局の新しい形態をとることで今の患者さんのニーズに合わせており、自分たちの知っている薬局のイメージと大きく離れていました。これからも、時代合わせて薬剤師の職が発揮される場が変わっていくと思うとドキドキします。
最後に、熊本県で災害医療をなさった大森先生より薬学生に震災のことを中心とした講演を頂戴しました。医療従事者の目線でこんなにたくさんの情報を聞いたことはなく、薬学生にとってとても貴重なお話となりました。私自身、「もっと災害について知ろう」、「災害対策について自分なりに考えてみよう」と改めて感じることができました。
今回、薬学生フェスティバルを行ったことで、参加者にみなさんに自分たちが行っている勉強へのや将来像を考えてもらうきっかけになったのであれば幸いです。
公衆衛生委員会 関西支部リーダー 姫路獨協大学3年 長崎真珠
今年度より、名前が「関西総会」から変わり、スタッフとしてはイベントを通して、薬学生のプラットホームになるべく頑張ろうと、改めて感じることができた一日でした。また、薬学生だけではなく医学生の方も多く参加して頂き、イベントの内容もとても面白いものになったのではないかと思います。
今回のテーマは地域包括ケア。今まで耳にしたことはありましたが、詳しくは知りませんでした。そこで今回きちんと勉強し直してみると、私が今まで思い描いていた地域包括ケアは、少し違っていたことに気がつきました。私は医師が処方する薬を正しく使用することばかり考えてしまい、患者さんのお宅を訪問し薬が正しく飲まれているか、食生活は正しく送れているか、を確認することが薬剤師の仕事だと考えていました。ですが、本当は介護職と連携をとったり、行政の支援を活用したりと、薬剤師にも多くの知識が必要であることが分かりました。そして何より、患者本人の高齢者であるという自覚が大切であることが分かりました。
薬剤師は患者の体調面だけではなく、内面的な部分にも今後は取り組んで行かなければならないのだなと、強く感じました。
関西支部本部 広報担当 神戸学院大学3年 矢野光海