寝る前にスマホは睡眠の質を下げるの?

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〈研究コラム後半~寝る前にスマホは睡眠の質を下げるの?~〉

皆さんこんにちは!19年度学術委員長を務めました、山川碧です。前回の記事に続き、睡眠班の研究についてご紹介します。今回はブルーライト睡眠に関するお話です。
皆さん寝る前にスマホ見ちゃいませんか?私も寝る前にスマホを見てしまう1人です。でも、ブルーライトを寝る前に浴びてしまうと眠れなくなってしまう…といった話を聞いたことはないですか?そこで実際ブルーライトは睡眠の質の関連するのかを自分たちのデータや先行研究を使って調べました。是非最後までご覧ください!

 

〈アンケートの紹介〉
“自分たちで睡眠の質を改善することを統計的に確認することと睡眠の質に関する新しい因子を発見すること”を目的としました。(詳しくは前回の投稿をCheck!!)

 

〈睡眠の質を上げる方法で知っているもの〉
「睡眠の質を上げる方法で、何か知っているものはありますか?」という質問に対して、自由記述で回答してもらいました。この結果から、就寝前にブルーライトを浴びないことが睡眠の質を上げることに繋がると考える人の割合が多いということが分かりました。

しかし、アンケートに回答してもらった薬学生の6割が寝る前にスマホを見ていることがわかりました。今回の研究では、寝る前にスマホを使うなど、ブルーライトを浴びるような行為と不眠の関連性を調べましたが、「寝る前にスマホを使っている」、または「使っていない」という2郡のアテネの不眠尺度の点数平均の間に有意差は見られませんでした。このような結果になった理由として考えられるものは3つあります。

1つ目は標本が62人と少なかったことです。もっと大人数にアンケートを採ると今回とは違った結果なったかもしれません。

2つ目は、アンケートの質問において「寝る前」という定義が曖昧であったため、個々人によって寝る前の捉え方に差異が生じてしまったと考えられます。「寝る1時間前」といった具体的な質問にし、個人間の捉え方を統一すれば更に正確なデータが得られたはずです。

3つ目はブルーライトを発する機器の普及です。私たちは常日頃からテレビやスマホ、パソコンなど、ブルーライトを発する機器にさらされています。そういった機器に触れずに一日を終えることはほとんどありません。それによって、比較対象としてブルーライトを浴びない場合の睡眠状態がはっきりと分からないということも考えられます。

今回の統計結果ではブルーライトと不眠の関係性がないという結果に終わりましたが、睡眠の質を上げるための方法として、ブルーライトを浴びないことを挙げる学生も多かったため統計的に示された研究があるか確かめる意味で睡眠の質とブルーライトは関係性があるか先行研究を調べました。(先行研究②)

先行研究では、就寝2時間前にブルーライトを遮光することで、睡眠を促すとされるメラトニンの分泌量が増加することが分かりました。また、ブルーライトを遮光してない場合と比較して、遮光した場合は眠気尺度が増加しました。この研究から、就寝前にブルーライトを浴びることは睡眠の質を低下させることに繋がると考えられます。

 

〈まとめ〉

今回睡眠の質で困っている学生は本当に睡眠不足である可能性がこの研究で示唆されました。睡眠の質で困っているという皆さんも、夜寝る前に電子機器を触らないような生活をすれば、ぐっすりと眠れるかもしれませんね。

 

〈研究班メンバーの感想〉
不眠の度合いを点数化してみると、自覚しているよりも睡眠の質や量が足りていないことを気づかされました。自覚がない、ということが一番怖いので、まずは知ることからはじめて改善につなげてほしいと思います。(崇城大学 2年 鹿児山 星那)

 いつも就寝前はスマホを使ってしまうので皆さんのおすすめも試してみます。とりあえず入浴後、部屋を暗くして安楽音楽を聞きながら目を温めて、ホットミルクを飲みながらヨガしたいと思います。(慶應義塾大学 2年 中野 皓斗)

実際に自分は睡眠が足りていると思っていてもそうじゃない場合があったり、無意識のうちに集中力が切れていたりすることがわかりました。この研究を通して、寝る前のスマホ使用をできるだけ避けていこうと思います!(東京薬科大学 2年 岸 怜央)

 

〈参考文献〉
先行研究① 「不眠に関する意識と実態調査」調査結果概要/2020/3/29
先行研究② 住総研 [編]  住総研研究論文集 住総研 , 丸善出版 (発売), 2012.3-2017.3