今日、1月23日は「一無、二少、三多の日」です。
皆さんは「一無・二少・三多」という言葉を知っていますか?
これは、毎年2月に定められている生活習慣病の予防活動、「全国生活習慣病予防月間」のテーマでもあります。
それではまず、生活習慣病とはどのような疾患であるかを紹介していきたいと思います。
生活習慣病とは
生活習慣病とは、その名の通り、生活習慣が原因で発症する疾患のことです。偏った食事、運動不足、喫煙、過度の飲酒、過度のストレスなど、好ましくない習慣や環境が積み重なることで発症のリスクが高まります。
生活習慣病には高血圧、脂質異常症、糖尿病などがあります。これらは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの命にかかわる恐ろしい疾患を引き起こすことがあります。そのため生活習慣病は「サイレントキラー」とも呼ばれています。
このように生活習慣病は人の命にかかわる恐ろしい疾患ですが、私たちは日々の生活の中での心がけ次第で生活習慣病のリスクを格段に低下させることができます。
では、ここでいう「日々の生活の中での心がけ」とは一体どのようなものなのでしょうか?実はそれが、冒頭で紹介した「一無・二少・三多」なのです!
生活習慣病を防ぐ生活習慣「一無・二少・三多」とは?
「一無」とは、「無煙、禁煙」のこと。
つまりタバコを吸わないということです。
喫煙は肺がんなどのがんの発症率を高めます。また胃の血流が悪くなることで生じる胃潰瘍や、気管支が狭まることで生じる慢性閉塞性肺疾患のリスクも高くなるため、喫煙しないことないことは生活習慣病を防ぐ上でとても大切です。
「二少」とは、「少食」と「少酒」のこと。
つまり食べ過ぎを避け、お酒も控えめにしましょうという意味です。
食べ過ぎを防ぐためには「食事量を腹八分目に抑える」ことが良いとされています。また偏食をせず、三大栄養素、ビタミン、ミネラルを毎日バランスよく摂ることも大切です。
お酒では、ビールなら中瓶で一本、日本酒なら一合、ウイスキーならダブルで一杯までが適量と言えます。お酒は一切飲まないなど、我慢しすぎるとストレスになり、心の健康にもよくありません。適量を守ってお酒と楽しく付き合いましょう。
そして「三多」は「多動」「多休」「多接」のこと。
たくさん動いて、十分な休養を取り、人やものと触れ合う機会を多く持つということを意味しています。
運動不足対策として厚生労働省が2013年に発表した健康づくりのガイドラインでは「今よりも10分多く身体を動かそう」という意味の「+10」をメインメッセージとしています。普段エレベーターやエスカレーターを使っている人はまずは階段を使ってみるなど、小さな工夫をプラスすることで適度な運動になります。
一般的には1日6~8時間の睡眠をとることが良いとされていますが、個人差があります。自らの活動量に応じた適正な睡眠時間をとるよう心がけましょう。
心の健康を保つためにも、人やものと接する機会を多く持つことも大事です。コミュニケーションをとる相手が増えることは、認知機能を保つうえでも有効とされています。
最後に
新型コロナウイルス感染症の影響を受け私たちの生活は大きく変化しました。
皆さんもぜひこの機会に自分の生活を見つめ直し、改善してみませんか?
2021年度プロモーション部 スタッフ
参考文献
・生活習慣病は、一無・二少・三多で対策|Dr.コラム|健康サポート情報局
https://social.ja-kyosai.or.jp/genkinakarada/sp/dr_column/dr_column_001.html
・生活習慣病を予防するための5つの対策!|太陽生命
https://www.taiyo-seimei.co.jp/net_lineup/colum/seikatsusyukanbyo/002.html