冒頭で、「世界で6秒に1人」が亡くなる病気と聞いて、「死に至る病」という認識がなかった方は驚かれているかもしれません。糖尿病で亡くなる原因としては、糖尿病によって引き起こされる合併症が多くを占めています。
著しい高血糖(血液中のブドウ糖濃度が高い状態)ではない限り、無症状であることが多いです。
しかし、血糖値が高い状態が何年も続くと、体の隅々に栄養を運ぶ役割をしている血管が傷つき、体の様々なところに障害が起こります。
場合によっては、失明や足の切断、腎障害による透析、心筋梗塞や脳梗塞など、生活を大きく変えてしまうような合併症が起こることがあります。
つまり、本当に怖いのは「糖尿病になること」ではなく「糖尿病になった先に起こりうる病気(合併症)」というわけです。