・スルホニル尿素薬
・速効型インスリン分泌促進薬
・DPP-4阻害薬
・GLP-1 受容体作動薬
があります。
スルホニル尿素薬は血糖降下作用が認められた飲み薬として、第二次世界大戦中に世界で初めて開発されました。
現在では第二世代の
・グリベンクラミド(ダオニールⓇ、オイグルコンⓇ)
・グリクラジド(グリミクロンⓇ)
第三世代
・グリメピリド(アマリールⓇ)
などがあります。
膵臓からのインスリン分泌を促進し、血糖値を下げる作用を持っています。また、低血糖を起こすリスクが他の経口血糖降下薬より高いと言われています。
速効型インスリン分泌促進薬はグリニド薬とも呼ばれており、
・ナテグリニド(ファスティックⓇ、スターシスⓇ)
・ミチグリニドカルシウム水和物(グルファストⓇ)
・レパグリニド(シュアポストⓇ)
があります。
服用後すぐに効き始め、インスリン分泌を促進し、血糖値を下げる効果を持っているため、食事の直前(食事開始前5〜10分以内)に服用します。
DPP-4阻害薬は上の二つの薬に比べて低血糖の症状が出にくい薬とされており、2009年から使用されるようになった比較的新しい薬です。
・シタグリプチンリン酸塩水和物(ジャヌビアⓇ、グラクティブⓇ)
・ビルダグリプチン(エクアⓇ)
・リナグリプチン(トラゼンタⓇ)
などがあります。
DPP-4阻害薬は膵臓にあるインクレチンというホルモンの分解を阻害します。インクレチンはインスリンの分泌を促すとともに、血糖値をあげるホルモンであるグルカゴンの分泌を阻害して、血糖値を下げます。